ワイドミラーとは
ワイドミラーはなぜ見えやすい?

ポイントは「横長」!
ワイドミラーは、ミラーに映り込む画像を横方向へ引き伸ばすことによって、斜め方向から見た場合に実際の形状に近い画像を映すようにできています。
そのため、斜め方向から見た場合通常のカーブミラーよりはるかに視認性が高く、見えやすくなるのです。


普通のカーブミラーと何が違うの?

斜めから見たときに違いが分かります!
従来のカーブミラーは斜め方向からミラーを見た時、画像が縦長に細く伸びた画像になってしまいます。
そのため横方向から見た場合、映り込む画像が実際の形状より縮んでしまう為、どうしても見えづらくなってしまいます。

右の図のようにワイドミラーは正面から見た時、物が横長に映ります。こうすることによりカーブなどで斜め方向から見た時に、歪みの少ない正しい画像を映すことができるのです。
これが見通しの悪いカーブでも視認性が高く安全が提供できる秘訣なのです。

ワイドミラー完成までの道のり
安全と安心を提供するワイドミラーはここから始まりました。


はじまりは、知り合いの交通安全工事業者の一言でした。
「もっと視認性の高い新しいカーブミラーは作れないだろうか?」
知り合いの交通安全工事業者の話によると、対向車が見えづらい危険なカーブに限って
ドライバーはスピードを出しているケースが多く、事故が多発している。
具体的な解決策が見いだせず頭を抱えているという。
この相談をきっかけにワイドミラーの開発はスタートしました。
プリズム、屈折、多重反射など様々な方法を試みましたがどれも上手くはいかず、
試行錯誤の日々が続きます。
そんな時、手にしたプラスティック鏡を何気なしに折り曲げ、斜めから見た時にある発見を得ます。
折り曲げたプラスティック鏡に映った景色は、斜めから見ているにも関わらず歪みが少なく、
はっきりと正しく映っていたのです。
この発見がワイドミラーの開発への大きな一歩となり、試作品第一号が完成しました。
平成15年の夏、路上に設置して実験を試みたところ、
従来のカーブミラーには無かった視認性の高さが確認できました。
そこから商品化へと至り、「ワイドミラー」と名付けられて新しいカーブミラーが誕生したのです。
現在、ワイドミラーは佐賀県を中心に、長崎・福岡・愛知・北海道など、
様々な場所に設置され地域社会に貢献しています。
年表
- 平成14年9月
- 改良ミラー発案
- 平成14年11月
- 特許出願
- 平成15年4月
- 特許原簿に登録されました
- 平成15年10月
- 改良ミラー発案
- 平成16年6月
- 試供品4枚 完成
- 平成16年11月
- 佐賀県多久市 試供品設置2枚
- 平成17年1月
- 改良ミラー用ステンレス鏡面加工技術確立
- 平成17年4月
- 生産体制確立
- 平成19年10月
- Lサイズに加えMサイズを追加
- 平成20年8月
- A・B・Cの3タイプを用意
- 平成21年5月
- 名称をセーフティーミラーからワイドミラーに変更
- 平成24年9月
- Sサイズ販売開始